【モントリオール】都市情報

トロントに次ぐ第二の都市「モントリオール」。3分の2を占める住民がフランス系カナダ人という、パリに次ぐ世界で2番目に大きいフランス語圏の都市でもあります。公用語もフランス語のため看板や地名・ストリート名と町中の至る所でフランス語を目にし、町はダウンタウンと旧市街に分かれていてそれぞれ違った顔を見せてくれます。旧市街は重厚な石造りの建物が並び、17世紀に建てられた大聖堂や教会など古き良き時代の面影を感じる事ができます。高層ビルや巨大な地下街が広がるダウンタウンはメインストリートのサント・カトリーヌ通りを中心に数多くのショップやレストラン、大型ショッピングモールが立ち並び多くの若者たちが集まります。ナイトライフも充実していて、夜遅くまで営業している大人の雰囲気漂うビストロやジャズバー数多くあり、24時間営業のカジノは夜になると長蛇の列が出来るほどのモントリオール名物になっています。そしてなんといってもモントリオールの最大の魅力はオペラやミュージカル、演劇の舞台や展示会、野外イベントなどの全世界を魅了するエンターテイメントシティである所です。夏にはモントリオール映画祭、ジャズフェスティバルと世界的に有名なイベントが目白押し!芸術好きにはたまらない街ですね。


見どころ

■ノートルダム大聖堂・・・モントリオール観光の中でも人気の高い場所で、街の歴史が描かれた幻想的なステンドグラスと重厚感に心を奪われます。世界的に有名な歌手の「セリーヌディオン」がこの魅力に圧倒され、結婚式を行ったことでも有名です。1982年に建設された歴史的建造物で7000本のパイプを持つ世界最大級のパイプオルガンがあり、夜には年間を通じて定期的にコンサートも行われています。

■モンロワイヤル公園・・・ダウンタウンの西にある小高い丘の上にある公園で、モントリオールの町を一望できます。

■モントリオール市庁舎・・・1878年に完成したカナダで最初に建設された市庁舎です。1F部分は観光客用に解放されていて、館内見学の無料ガイドもお願いする事が出来ます。

■ジャックカルティエ広場・・・市庁舎から旧港までの間にある縦に長い綺麗に整備された広場。おしゃれなカフェや露店などがあり、観光客でにぎわっています。旧港から市庁舎に向かって緩い坂道になっているので、市庁舎からのスタートが楽かもしれません。

■旧港・・・旧市街のノートルダム大聖堂からほど近く、セントローレンス川に沿って続く整備された遊歩道があるので、旧市街の観光ついでにお散歩なんていかがでしょうか。セントローレンス川はクルージングの船が運行していて、通常のクルーズの他にナイトクルーズや他都市まで行くような本格クルージングも楽しめます。ジャック・カルティエ埠頭では運が良ければ「シルクドソレイユ」の公演が見れるかもしれません。
■カジノ・ド・モントリオール・・・世界最大級の規模を誇る、モントリオール市内・ノートルダム島に位置するケベック政府所有のカジノ。1967年開催のモントリオール万国博覧会の為に建設されました。24時間営業ですが、カジノエリアでの飲食・喫煙は禁止されています。

■ローレンシャン高原・・・モントリオールから車で1時間ほどいった郊外には、紅葉で有名な「ローレンシャン高原」があります。ローレンシャン高原はメープルの木と大小の湖に囲まれた高原で、夏は避暑地としても有名です。紅葉は10月から11月頃が見ごろで、その美しい紅葉を見るために世界中の観光客が押し寄せます。モントリオールから一日に数本のバスが出ていますが、本数が少ない事とローレンシャン以外のモン・トランブランやリゾートタウンなどにも行きたい場合はレンタカーが必須と言う事を考えるとレンタカーを使う方が効率的です。


天候と季節

モントリオールにも四季があります。とはいっても、夏と冬がとても長く、春は冬の延長のように、秋は急速に冬の訪れを感じるようになり、気づいたら過ぎ去ってしまうぐらい短いのが特徴です。夏にあたる6月から9月は気温も暖かく乾燥していますが、春と秋には雨の日が増え、冬にあたる12月から3月は雪も降ります。特にお勧めのシーズンはカナダでは一般的におすすめな夏と、紅葉が綺麗な秋です。紅葉のシーズンは約2週間程度と短いので計画を立てる際にはご注意下さい。詳しくは現地の気象情報をチェックしてください。カナダの環境省が運営しているウェブサイトでは、このモントリオール一帯の気候も確認することができます。


イベント

■モントリオール国際ジャズフェスティバル・・・正解最大規模のジャズフェスティバルで約30か国3000人のアーティストが集います。1000種類以上のイベントやコンサートは実にその3分の2が無料で参加する事が出来ます。開催期間は毎年6月下旬から7月上旬に行われています。

【記事】:モントリオールは世界有数の音楽の名地

■モントリオール世界映画祭・・・1977年に開催された歴史深い映画祭でカナダ最大規模をを誇ります。モントリオールがフランス語圏のためか、映画祭で上映される作品はフランス映画が多いようです。開催時期は毎年8月下旬から9月上旬にかけて行われます。

■モントリオール国際花火大会・・・セントローレンス川に浮かぶ小島「サンテレーヌ島」に夏季限定でオープンする遊園地「ラ・ロンド」で行われます。会期中の水曜日と土曜日の不定期ですが、世界各国から集まった花火師達が毎回違うテーマで花火を打ち上げてくれます。旧港やジャック・カルチエ橋周辺からも眺める事が可能です。開催期間は毎年6月下旬から8月上旬の中のおおよそ1カ月間です。

ここで紹介しているイベントは、たくさん行われているイベントの中のごく一部です。詳しくはモントリオール観光局のホームページでもご覧いただけます。


グルメ

モントリオール名物と言えば、伝統料理の「スモークミートサンドウィッチ」と「モントリオール式ベーグル」、そしてモントリオール発祥の「プーティーン」!どれもこれも名前を聞くだけでお腹が空いてきそう。

Schwartz’s 

Fairmount Bagel

Resto La Banquise

記事:【モントリオール】絶対に食べなきゃ損する名物料理3選


アクセス

市内に一番近い空港は「モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港」でモントリオール出身の元首相の名前から名付けられ、カナダ各地や全米各地・ヨーロッパから多数の便が乗り入れています。日本からの直行便はありません。日本からはカナダ国内だとバンクーバーかトロント、もしくはアメリカの主要都市での乗り継ぎが必要です。私のおすすめはトロント乗り継ぎです。トロントからモントリオールの所要時間は約1時間10分ほどで近い事と他の都市での乗り継ぎより条件が良い事が大きな理由です。バンクーバー乗り継ぎの場合、バンクーバーからモントリオールまでが約5時間半もかかり、モントリオール到着も深夜になってしまいます。米国乗り継ぎの場合はカナダ乗り継ぎに比べて航空券代も比較的安く、乗り継ぎ出来る主要都市や本数は多く便利ではありますが、乗り継ぎであってもアメリカに一度入国手続きが必要となり、カナダのeTAの他にアメリカのESTAの申請も必要となりかえって手間が増えてしまいます。航空券を探す際にはこれらを注意の上購入する事をお勧めします!モントリオールに行くならトロント乗り継ぎ!ですね・・。

空港からダウンタウンへの行き方は大きく分けて「バス」・「タクシー」・「レンタカー」の3つ。
■バス・・・モントリオールはバンクーバーやトロントの様に空港から電車でダイレクトに乗り入れはありません。その代わりモントリオールの市バスが運行する24時間運航の「STM747エクスプレスバス」と呼ばれるバスが運行しています。市内約8箇所のバス停をまわり空港からホテルと地下鉄の駅を日中は10分に1本、深夜で1時間に1本のバスがつないでいます。市バスが運行している事もあり金額が$10と安いのが特徴ですが、よくある空港リムジンバスの様にホテルの目の前に横付けはしてくれず、あくまでも近くのバス停までと言う点には注意が必要です。所要時間は概ね45分から60分ほどかかります。

■タクシー・・・空港からダウンタウンは固定制で$40(+チップ10%~15%)になります。バスだと時間が余りすぎる、荷物が多すぎてバスは無理!と言う方にはおすすめです。余談ですが、空港~ダウンタウン以外はメーター制で初乗りは$17です。所要時間は概ね30分ほど。

■レンタカー・・・メインターミナル到着階向かいの駐車場内にある各社サービスカウンターで手続きできます。

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