カナダの気候・服装情報

カナダは世界で2番目と言う広大な国土を持っている事と、カナディアンロッキー山脈の影響がある為「気候」は地域によってだいぶ異なります。主要エリア(バンクーバー、カナディアンロッキー、トロント)の情報をご紹介していきます。
 

➡ バンクーバー

カナダの中でも比較的温暖な気候のバンクーバー。日本と同じように四季があり、さらに雨季と乾季に分かれます。5月~10月の乾季の時期は湿度が低く爽やかで、最高気温が30度を超える事は滅多にないので過ごしやすく観光するには最適の時期です。11月~4月は雨期に入ります。雨が降る日が多くなり、どんよりとした雲に覆われすっきりとしない日が続きます。この状態を皮肉を込めて「レインクーバー(”Rain”cover)」と言ったりもします。雨の多いバンクーバーですが、暖流や偏西風の影響を受けている為、真冬でも氷点下以下になる事はあまりなく、雪もほとんど降りません。

この時期のバンクーバーは、東京の気候と似ています。不安定な天気が続くものの、次第に晴れ間が見え始めます。4月にはバンクーバーの至る所に植えられた桜の花が満開を迎え始めます。 ウィスラーなどの山岳地帯では、例年5月上旬までスキーやスノーボードを楽しむ事も出来ます。服装は東京の春と同じような恰好で構いませんが、日中と朝晩の寒暖差が激しいのでフリースやコートなどが必須です。
湿気が少ない為、日本の夏のようにじめじめとした暑さが無いのが特徴です。時期としては、6月から8月です。晴れの日が1カ月以上続き、最高気温も30度を超える日が少なく、最低気温も13℃前後と旅行に適した季節です。朝晩は多少冷え込むことがあり、建物内は冷房が効きすぎているところもあるので、羽織るものが1枚あると便利です。また、カナダの紫外線は強烈なので、日焼け止めやサングラスなどの紫外線対策はしっかりする事をオススメします。
9月に入ると徐々に気温が下がり始め周辺の木々が紅葉を始めます。バンクーバーの秋は短く、9月中は紅葉も見られ安定した天気が続く為観光のベストシーズンとなりますが、10月に入ると天候が不安定になり雨が降る日が増えてきます。最高は15℃前後・最低気温は10℃を下回る日も多くなりますので、セーターやフリース、軽めのコートなどがあると良いでしょう。
過ごしやすい季節が終わると、長い冬が訪れ雨期に入ります。11月から3月頃までどんよりとした雲に覆われ、雨が降る日は多くなりますが、偏西風などの影響で雪はほとんど降りません。日本の真冬と同じ服装で大丈夫です。いつ雨が降っても良い様に折り畳みの傘を携帯すると良いでしょう。長靴などもあると便利です。ウィスラーなどの山岳地帯ではウインタースポーツが楽しめる季節に入ります。

➡ カナディアンロッキー

カナディアンロッキーは、ほとんどの場所が標高1000m以上の高山地帯の為、1年を通じて気温は低め。太平洋から来る湿った空気を山脈が遮断するため、乾燥していて晴天率が高いことでも有名です。この地域では四季があまり無く、寒い冬から急に過ごしやすい夏になり、秋がめいてきたと思えば、あっという間にまた冬が来きます。

5月の上旬までは、冬の時期が続きます。標高が高く一年中気温は低めです。5月の中旬から遅い春が訪れハイキングが出来るようになり始めますが、まだまだ気温は低く寒い日が続きますので、日本の真冬の恰好をおすすめします。
6月から9月頃まで様々な花が咲き乱れ、ハイキングが楽しめるベストシーズンに入ります。乾燥していて、最高気温は30℃を超える事がほとんど無いので非常に過ごしやすいです。ただし山岳地帯の為、真夏にも関わらず最低は10℃を下回る日や雪が降る日もあります。日差しは強く風は冷たいので、基本は夏服で構いませんがウインドブレーカ―等の寒さにも対応できる風の通しにくい上着の持参をオススメします。
9月に入ると気温が下がり始めるので、秋の訪れはかなり早いです。9月の上旬には「インディアンサマー」と呼ばれる爽やかな晴天の日が続き、綺麗な紅葉が見られます。天気が良い日は20℃近くまで気温が上昇し、朝晩は氷点下まで下がる事も多くなります。服装は寒暖の差に対応できるような重ね着のし易い物をオススメします。
10月に入ると本格的な冬支度にはいります。12月から2月はマイナス30℃を下回る事もある厳しい寒さに見舞われ、湖は凍り付き一面銀世界に覆われます。ウィンタースポーツも楽しめる季節になります。防寒対策は十分に必要な時期ですが室内はとても暖かい事が多いので、調節できるような恰好が良いです。また、乾燥しているので目薬やリップクリームなどもあると良いでしょう。

➡ トロント

オンタリオ湖の影響もあり、カナダの他都市に比べて日本の気候に一番近く、四季もあります。梅雨が無く、夏が短く冬が長いと言う特徴があり、冬の寒さは特に厳しく寒波が来ると-20~30℃にも達します。トロントの冬は長く厳しいですが暖房設備が整った地下施設が発達している為、郊外でない限り快適に過ごすことができます。

4月になると温かさが増し、日ごとに春めいてきます。とはいえ4月は冷え込むことも多いので、まだまだ冬支度が必要です。5月になると平均気温が20℃を超え、色とりどりのお花が咲き始め新緑の季節に移り変わります。日本の春同様、寒暖の差が激しいので薄手のコートなどの羽織り物があると便利です。
6月に入ると気温と降水量がどんどん上昇します。最高気温が30℃を上回る日もあり、トロントは他のエリアより湿度が高い為少々蒸し暑く感じます。7月に入れば、平均気温が最高に達し、最近では温暖化の影響か40℃を超える日も観測されるぐらいです。帽子や日焼け止め、サングラス等の紫外線対策は必需品。日も長くなり、海水浴や森林浴を楽しめる季節になります。Tシャツやタンクトップで大丈夫ですが、冷房対策での上着はあった方が良いです。
9月の後半からは一気に涼しくなり、北部では11月には雪が降り始めることもあります。またその寒暖差により紅葉が綺麗に色づいていきます。カナダで有名な赤いメープルリーフが町中のいたる所で見られます観光には最適な時期ですが、気温は最高でも15℃前後とかなり寒くなりますので、室内との調整がしやすい冬服のご用意を。
連日氷点下の気温が続き、冷え込みが厳しくなります。寒波がくると-20~30℃にまで下がることも。真冬の恰好が基本ですが、トロントは地下道施設が発達していたり、室内が全館暖房でかなり暖かい為中では薄手になれるように重ね着をおすすめします。マフラー・帽子・手袋は必需品。屋外のアイススケートリンクも登場しますので、防寒対策をしっかりし冬ならではのアクティビティを楽しんではいかがでしょうか。

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