旅行に最適な時期

7月の夏では、チャーチルでベルーガが見られます。
ハドソン湾で、ベルーガとともに泳いでみましょう。
８月には花が満開になり、その周辺を野鳥たちが飛び回ります。
バードウォッチングが趣味なら夏に訪れるのがおすすめです。
そして、９月から１１月秋から冬の初め頃には、オーロラを見れる確率が高まる季節です。
一目でいいからオーロラを見たいという方は、是非この季節に足を運びましょう。

交通アクセス

チャーチルはマニトバ州北部、ハドソン湾の沿岸のエリアです。
舗装された道路はマニトバ州トンプソンまで、砂利道はマニトバ州ギラムまでしか通じておらず、飛行機、もしくは鉄道によってでしかアクセスできません。
チャーチルはシロクマやベルーガ、クジラなど、カナダ国内でもなかなか珍しい動物が目白押しです。
オーロラも頻出するので、たくさんの人々が訪れます。
他のエリアと比べると辺境で規模も小さな町ですが、とても暖かなおもてなしはあなたの一生の思い出になるはずです。
海岸線にはごつごつとした岩が険しくそびえたち、紫色の野の花が咲き誇り、亜寒帯気候らしい魅力が満開です。
チャーチルに建てられたプリンスオブウェールズ砦は、今からおよそ３００年前に建てられ、なんと暑さ１１メートルもの壁を持ちます。
毛皮貿易が盛んだったかつてのカナダにて、フランスとイギリスは激しく火花を散らしました。
プリンスオブウェールズ砦は、まさにその戦場となった地です。

アウトドアアクティビティ

チャーチルに来たら、是非ベルーガとシロクマを見てみてください。
ウェットスーツを着て思いっきり飛び込んでみましょう。
ロッジに泊まれば、夜中なのに太陽が光り輝く白夜の中で食事をするという、格別な体験ができます。
ワパスクアドベンチャー、、ブルースカイエクスペディションでは、犬ぞりツアーが開催されています。

自然、野生動物

ツンドラバギーに乗れば、野生のシロクマを間近に観察できます。
ツンドラの真ん中にあるロッジに泊まれば、野生のシロクマがあたりを取り囲みます。
グレートカナディアントラベルカンパニーが主催する、ボーラーベアアドベンチャーでは、クマなどを探しながらツンドラの上空をヘリコプターで見て回ることができます。
ワパスク国立公園は、実はシロクマが出産や子育てをする場所として有名な場所です。
さらに、何十万羽という水鳥が飛来する土地でもあります。

芸術、文化

チャーチルにあるエスキモー博物館は、１９３０年代に描かれたイヌイットのアートを１０００点以上も常時展示しています。
また、数々のイヌイットの歴史や北極圏にまつわる本がありますので、是非読んでみてください。
お土産には木彫りの彫刻品がおすすめです。
プリンスオブウェールズ砦は、ハドソン湾の覇権をめぐり、イギリス人とフランス人が激しい戦いを繰り広げた場所です。
４つの角、１１メートルもの厚さの壁を持つ巨大な砦は、とても険しく、歴史を感じさせる造りになっています。
１８３２年、永久凍土の上に、毛皮貿易に使う木造貯蔵庫を建設しました。
その木造貯蔵庫は、今でもチャーチルにあるヨークファクトリーに残っています。
毛皮貿易は、先の戦争などでも分かる通りカナダにとって重要な産業です。
ハドソン湾の港は、およそ３００年もの間毛皮貿易の拠点として大切な場所となっていました。

水上のアクティビティ

レイジーベアロッジ主催の、レイジーベアワイルドネスエクスペディションに参加してみてください。
ムース、アメリカグマ、オオカミといった獰猛で強力な動物たちに気付かれぬよう、カヤックで川を下るというスリリングな体験ができます。
カナダの国定史跡に指定されているスループ入り江の岩には、カナダで最も有名な北方探検家、サミュエルハーンの名前が刻まれています。
チャーチル、ハドソン湾では様々なツアー会社がボートツアーを企画していますので、是非とも参加してみましょう。

天候、季節

チャーチルの夏は７月、８月の２か月間です。
しかし、平均気温は１２度ととても寒く、冬は１０月から５月という長期間に及び、気温は氷点下まで一気に下がります。
中でも１月はチャーチルで最も寒い月になり、平均気温はマイナス２６度前後まで冷え込みます。
亜寒帯の冬は非常に長く、気温も低いのが特徴で、夜間にはマイナス３０度台になることもしばしばあります。
特にチャーチルは北極から吹き抜ける北風が直撃し、カナダ国内でも凄まじい寒さをほこります。
春は５月の下旬ごろから６月までで、ようやく平均気温がプラスへと転じます。
秋は９月初めから終わりまで、わずか１か月ほどしかありませんが、一気に紅葉を迎え、とても美しくガラッと色が変わります。
色が変わったと思ったら、一気に気温が下がり、冬を迎えます.