カナダの人種と2言語教育の歴史とは

カナダの人種構成 カナダは多民族国家であり、移民国家でもあります。しかし、1番多い人種として挙げられるのが、皆さんのご想像通り、白人系の人々です。ただし、白人系と言っても、色々な種類がおり、ヨーロッパ系の白人が8割弱となっています。ケベックなどのフランスを起源とする人たちの場合、同じ白人であっても宗教はカトリックの人が多く、ラテン系白人もこれに相当します。
また、イギリス系などの白人はプロテスタント系の宗教を信仰しています。さらに、アジアに近いということから、特にアジアに近いバンクーバーなどでは多くのアジア系(主に中国系)の人々が暮らしており、逆の東海岸にも韓国系の人々や中国系の人々がそれぞれオリジナルタウンを形成していたりと、アジア人も多くいるのですが、それでもカナダの人口の1割ほどとなっています。
travel-1602717_1280他にも黒人系もいるのですが、元々カナダはアメリカと違って奴隷制度がなかったので、黒人系は全体の1割にも満たないのですが、エチオピアから難民がやってきたことから、エチオピア系の黒人が意外といます。それ以外の人種としては、先住民系、アジアでも東南アジア系だったり、混血系の民族であったりとがいますが、やはり、マジョリティは白人系の人々となります。カナダをあまり知らない方からすると、白人が主体でコミュニティー形成されていると思われがちですが、様々な国籍の人たちが移民している他民国家であるという事がわかるかと思います。
バンクバー国際空港が隣接している街の1つにリッチモンド市と言う場所が有り、この街の主な人種構成は広東人になり、これらの人々はイギリス領から中国へ領土を返還される前に、移民としてカナダにやってきた人達がおり、彼等の多くはとても裕福な人たちです。
mounted-police-1510711_960_720カナダで主に使われる言語は、英語とフランス語です。公用語で主に使われることから英語・フランス語を話すバイリンガルの人も多くいます。日本の20倍以上の国土を持つカナダは昔から暮していた先住民の土地にカナダは、1763年にイギリス領となり、イギリスとフランスからの移民が移り住み植民地化した後の1931年に独立国家となった歴史があります。
カナダで展開されているエア・カナダを利用すると、英語・フランス語の両方の言語でのアナウンスがされたりと、両言語を耳にすることが多々あるでしょう。2言語を話すバイリンガルの人々は、カナダ全土という訳ではなく地域によって異なります。
両言語を話す地区は、ニューブランズウィック州のみであり、それ以外の州は英語またはフランス語を公用語として試用しています。カナダの教育機関では子供のころから2言語教育を義務化しており、ほとんどの人々が英語でコミュニケーションを取り合うことが可能です。また、首都のオンタリオ州オタワに連邦政府の機関が集中している理由も、英領と仏領で交戦した歴史があることから2言語教育の発信拠点として首都を設けたという深い意味があります。

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