【第3話】実際にワーホリに行ってからの体験記(1)
- 2017/10/20
- ワーキングホリデー
みきさん
有名企業で7年勤務後に、カナダにワーキングホリデーを経験。実際に、ワーキングホリデー中にカナダの飲食店でアルバイトをする。見た目は若く、持ち前の明るさから、同僚から慕われている。
とりあえず、最初は怖いからちょっと値段は高いけど安心の日本航空バンクーバー直行で帰りはどこから帰るかも未定だから片道チケットを購入したわ。
海外の一人旅なんてしたこと無かったから、ドキドキだったけど、あっという間に到着。
事前に入国までの流れをネットでチェックしてたから迷ったりはしなかったけど、移民局の窓口でビザの発行をしてくれる係員の人が怖くて怖くて。質問も早口で何を聞かれているのか全然分からなくて何度も聞きなおしちゃった。でも無事ビザも発行してもらえて、ビザの期限もチェックして問題なかったし。ビザの期限が全然違ってたなんて口コミも見たから、ドキドキしてたけど。
うん、大丈夫!
色々悩んだ挙句、到着してからの10日間はユースホステルをネットで予約したの。
えーと・・。たしかカナダラインっていう電車にのってダウンタウンに行くんだったっけ。
あったあったカナダライン。あー今度は切符の買い方か。ガイドブックと重いスーツケース片手に四苦八苦。
―ようやくユースホステルまで到着。
着いてから思ったけど、荷物もたくさんあるからタクシーでもよかったかも。
しかもユースホステルって相部屋だから、荷物持って行かれたりしないかなぁ。でもみんな置いてるし。割高でも鍵のかかるホテルを取るべきだったな。失敗したぁ・・。とりあえず、心配だけど荷物置いて現地のエージェントデスクに行って色々相談しなきゃ。
へー。バンクーバーのダウンタウンって碁盤の目みたいになっててわかりやすい。高層ビルや色んなお店が立ち並んで結構都会だわ。通りの名前も分かりやすいから、初めてにしてはスンナリ到着できたし。
エージェントデスクの人は日本人で、日本語でわかりやすく現地情報、学校紹介、家探しについてなど色々な情報を教えてくれたわ。学校も紹介してもらって、体験レッスンも予約してもらったから、
バンクーバーは「世界で最も住みやすい都市」ランキングに毎年のように名を連ねている街。そこがワーキングホリデーをカナダに決めたきっかけなの。しかもガイドブックによれば、広大な公園や四季折々の花が咲き誇るガーデンや植物園と豊かな自然を感じられる場所が数多く存在するって書いてあったし、あしたはダウンタウンとスタンレーパークって言う所に行ってみようっと。
ホテルへの帰り道に、エージェントスタッフにおすすめしてもらったベトナム料理のお店で軽く食事をして私のワーキングホリデー最初の内容の濃い長い一日が終了。
―朝はなかなか起きれなかった。
初日の疲れもあるけれど、たぶん時差ボケ・・。慣れない相部屋で落ち着かなかったせいもあるかも。早いところ家探しもしないと。でも、まずは市内観光ね。眠い目をこすりながらダウンタウンに向かった。
しばらくダウンタウンを散策しているとカフェもたくさんあって、コービー好きの私はウキウキ。
レストランもさすが移民の国、バラエティー豊かでいろんな国の食事も楽しめそう。
ガイドブックに載っているレトロな雰囲気のガスタウン行ってスチームクロックを見たり、カナダプレイスを横目に見ながら、広大な敷地のスタンレーパークにも行ってみた。スタンレーパークでは、みんなゆったり散歩したり、サイクリングしたりとのんびり過ごしてて、夕暮れ時に遊歩道を歩きながら綺麗な景色に「ああ、これが憧れののカナダライフね」と感動したわ。今度来るときはレンタサイクルもあるみたいだから、挑戦してみよっと。それまでに友達出来るといいな。
ユースホステルに帰ると、無料Wifiが使えそうだったから、友達から教えてもらって始めたFacebookに今日一日の出来事をつづり、明日の体験レッスンに備えて就寝。
語学学校の体験レッスンでは、実際の授業に飛び入り参加をして雰囲気を体感してもらうと言う所がほとんどだったわ。
―語学学校では、初日のオリエンテーションで、レベル分けテスト―
テストの結果、中間クラスのレベルからスタート。クラスは、ほとんどがアジア人であと少し南米系の人がいたかな。構内は英語だけしか使っちゃいけないルールがあって、休憩中に同じ日本人であっても日本語で会話で出来ないし、文法とかが気になっちゃって、うまく会話出来なくてストレスMAX。他の外国人の生徒は文法とか気にせず、がんがんコミュニケーション取るし授業中も質問するしで国民性の違いを感じずにはいられなかった。私、生粋の日本人気質なのよね・・。
でも、そんなこと言ってられない!何のためにここに来たのよ!実践力を磨かなきゃいけないわ。
現地のエージェントスタッフから、現地で仕事を探すなら早い方が良いと言われているわけだし。
と自分を奮い立たせた。
語学学校では、各自の自己紹介の後、セクションの読み合わせとペア会話の練習が中心だった。
皆に挨拶はしっかりして、挨拶の後に一言いえるように何パターンか考えておいたわ。
でも一つカルチャーショックだったのは、あなたのチャームポイントを自己紹介に加えてって言われた事。日本で自己紹介の時チャームポイントって言わないよね。外国っぽいなぁ。何にも思いつかなくて「耳が小さい事です」て言ったっけ。今思い出すと恥ずかしい。
語学学校で知り合った友人と一緒に学校帰りにカフェでお茶をしながら宿題をして帰ったり、観光をしに行ったりしながら数日を過ごしたわ。
休みの日にはネットで調べたお家を友人と実際に見て回って、3件目で良さそうなお家が見つかったから、直ぐに契約。契約と言ってもアパートやマンションのルームシェアがほとんどで、お部屋のオーナーにデポジットを支払って契約完了って感じみたい。あまりに簡単すぎて大丈夫かなと思ったけど、お家のカギも貰ったしとりあえず大丈夫なのかな。
私が契約したのは個室の部屋。鍵もかかるしその方が良いと思って。人によってはリビングをカーテンで仕切って部屋として使ってる場合もあって、その方が家賃が少し安いみたいだけど、ユースホステルで安心はお金で買うものなんだって学んだから、ちょっと割高だけど個室にしたわ。基本的にどのお家も家具、寝具などは全部備え付けの込々の家賃ってところが多かったわ。あとは、その家ごとにハウスルールっていうのがあって、洗濯は週1回とか、深夜のシャワー厳禁なんてところもあったのよね。冷蔵庫なんかも共有だし、共同生活って何だか大変そう・・。
語学学校に通って約1カ月。なんとなく会話にも自信がついてきたけど、今度は文法が気になってきた。自分の文法があっているのか、正直英語の授業だと分からないのよね。悶々としながら、現地のエージェントセンターに相談に向かった。
―エージェントスタッフに相談した所、TOEICの集中講座が来週から始まるって事でそこで文法の勉強が出来るって言われたわ。そこで思い切って語学学校を休学して、集中講座に1カ月通う事にしたの。
J-SHINEと言うのは「小学校英語指導者資格」が正式名称で、日本の小学校で英語を教える事ができる資格の事を言うみたい。後は、英会話学校の先生になりたい時なんかにも役に立つんだって。
んー。仕事は早めに探した方が良いって言われてたから、語学学校の先生に履歴書の添削を早々にしてもらってて準備万端なのよね。悩むわー。
―結局、私はこのJ-SHINEの資格を取るための講座を受ける事にした。
講座期間は1カ月。何か実になるものを得たいと思ったのが決めてだったけど、プログラムは教える内容を考えたり、毎回授業をするのが本当に大変だったわ。カナダで実践の機会を得たいと思って、日本語を教えるアシスタントのボランティアにも挑戦したのよね。
今思えば、取得した資格をいかして、有給インターンシップをする道もあったのかもしれないけど、ボランティアの時に知り合った友人から地元のカフェのバイトを紹介してもらったのは、ラッキーだったわ。